M12色別カード評価：黒

何のためにカードの順位付けをするかっていうと当たり前な話それをピックの指針にするからなんだけど、黒と緑のコモンに関しては「このカードはこのくらい強いからこのくらいの優先順位でピックしましょう」というカード単体で評価する論法が完全に無意味。
コモントップの破滅の刃ですら「すごい強いけど沼を入れるデメリ込みで考えるとショック取るわ」になってしまう。

兎に角コモンの層の薄さが致命的。沼を入れることによるインセンティブが低すぎる。誰だってセット山とか平地とかしたいんだよ。山から黒マナ出るルールならいくらでも順位つけるんだが。

というわけで黒をやる理由は単体には無い。ボム以外で黒やる理由は「黒が空いてるから」「単色ピックで進んでいて今のデッキの死角を埋めるパーツをピンポイントで拾うため」の二つ。
もう少し噛み砕いて言うと「アンコ以上の強力カードがぶんぶん回ってくる」「弱いカードの採用を拒否したら黒のカード4枚しかないけどもう1色がほぼ独占状態なんで問題ないわ」みたいな状況になって初めて「（ボムなしで）勝てる黒」が成立する。

結論として、まぁみんな上下の色ちゃんと把握して空いてたら飛び込むといいよ。勿論色変えとかリスキーなことはお勧めしないけど。やっぱポジション取りって重要だね。基本にして奥義だね。黒卓一でも勝てないとは言わないから大丈夫。頑張ってください。

…で済ますのはあまりにもあまりなんだけども、かと言って今までのフォーマットに沿った順位付けとか無意味。
そこで俺が考えた「黒をやるときの基準」となる「カード単体の評価」がこれ↓


・「2-1から色変えするレベル」
黒タイタン、ルーン傷の悪魔
こいつらは別格。デッキ弱かったら3-1からでも切り込む。


・「1-1でタッパー、ルーター、5/5狂喜と同時に出ても取るレベル」
ソリン、10点ドレイン、6/6飛行狂喜、ゾンビロード
10点ドレインは過大評価かもしれないけど「そういうデッキ」にできるカードなんで単純採用するんじゃなくてデッキの先鋭化を前提にした評価。尖るの嫌ならお勧めしない。俺は正直タッパー取りたいかな。


・「2～3手目に初手と色の合ってる優秀カード（火葬、クラゲ等）と同時に流れてきても取るレベル」
（除去が薄い色やってる時の）暗殺者
脆いけどボムはボム。
赤やってて直接対決で勝てる火葬、憤慨クラスが同時にあったら火力取るけど青やっててクラゲとの比較だったら暗殺者取る。


・「2～3手目に初手と色のあってない優秀カードと同時に流れてきて取るレベル」
必要なカテゴリーだと思って枠作ったけど当てはまるの無かった。
赤やっててクラゲと暗殺者同時に来たらクラゲ取る。


・「単色ピックしてたら中盤に流れてきて黒を視野に入れるレベル」
破滅の刃、ファラオ、アビス、4/4スピリン狂喜、センギア、-3/-1、グレイブディガー
ディガーは微妙なライン。ディガーから黒参入していいのは緑くらいかな？
アビスもハイリスクハイリターンなんで微妙か。それまでスペル中心のピックなら思い切って切り込むのもアリ。間違っても黒緑で使おうとか思わないこと。
ファラオはもしかしたら過小評価かも？

・黒やってたら使いたいレベル
2/1スピリン、2点ドレイン、黒魔導師、組み直しの骸骨
昔の骸骨はハスクと組んでよく無双したけど今は無双してるとこ見ない。黒の弱体化込みで考えてもやっぱ修正値の差はでかかった。
中盤に2点ドレインから黒切り込むの最初思ったよりリスキーで当初より評価下げてこの位置に。
まぁここら辺の判断は正直流れ次第なんで。

・そこそこ強いけど癖がある

2/1飛行ハスク
赤と組むと狂喜トリガーできるしレイコマの価値が上がってよし。
対青でボムとコイツが両方ハンドにあったらコイツからキャストするように。
癖っていうか色拘束が…

1/1アンブロッカブル
狂喜デッキなら優秀。ただ1ターン目に出すには沼の枚数が…

精神腐敗
活躍にばらつきがある、盤面に触れない、必要パーツじゃないみたいな原因で優先度が下がるけど使えば大抵そこそこ強い。
後手の時は増量してもいい。先手後手でデッキ組みかえるとか中級者以上には常識だけど特別考えずにやってるが故に意外とそれをテクニックとして伝えるということが無い気がする。先手後手の最適化をするかどうかで4％くらい勝率変わる。まぁ体感なんで4％とか数字は適当だけど8回に1回先手後手でデッキいじってそのうち3回に1回くらいそれが活きて勝つみたいな。3回に1回は刺さり過ぎか？まぁ兎に角そんな感じ。