M13色別カードランキング 白
2012年8月27日コメント (3)前回までで基本的な環境把握ができた前提で、今回からは具体的なカード評価を行いたい。まずは白から。
●コモントップ10
1位 平和な心
栄えあるコモントップは平和な心だ。異論は認めないし誰も異論を挟まないだろう。
組む色を選ばずド安定の白のコモン最優秀賞。白のコモンの中では頭一つ抜けている。
何せこの環境にはティムもヒーラーもタッパーもいなんだ。コンバットから取り除くことで解決しない脅威は賛美くらいのものだろう。
環境にはびこるオーライージーウィンに対処できる除去である点は特筆していい。
2位 1/1飛行賛美
こいつは強い。いつでも強い。
白単気味の対抗色デッキで1マナ2/1飛行を賛美するこいつは最高にクールだし、赤白のトークン戦略を取っているデッキですらマナ圏の問題からこいつの優先度が変わることはない。巻物泥棒を賛美してるときは「詐欺だな」とすら思えてくる。
3位 従者付きの騎士
ミスタータダツヨ。しかしマナ域が問題だ。青白では巻物泥棒賛美と競合することになるし、更に言うと賛美というシステムが重なって強さが累加していく性質なため、カードの強さでは劣る0/4賛美の存在がこいつの優先度を下げる要因になる。
意外なことに白黒ではこいつの優先度が青白の時よりも上がる傾向にある。理由は三つ。0/4に頼らずとも充分な賛美が用意できること、そしてアタッカーのサイズを1/3に設定する必要がないので、そこまで過度な賛美体制を敷くよりも、投げつける弾の質を上げることで勝ちに貢献できること、そしてただの賛美要因と違いこいつは守ったときの働きぶりが良いこと。攻めるにしろ守るにしろ質と量の問題を同時に解決してくれる秀才タイプだ。
4位 2/3飛行
他の環境でどうかはわからないが、青の4マナ域が残念になりがちなM13環境では2/3飛行というだけで充分な働きが期待できるし、こいつに付いたオマケは決して小さくない。3マナ域が充分に確保されているなら3位まで上方修正がかかるだろう。
青白のときは4マナを攻めるパーツで埋めるのが白黒よりも難しいので意識して取ってもいいかもしれない。
5位 2/2魂絆
白のコモンで賛美によるサイズアップの恩恵を最大限に活かせるのがこいつだ。
白白のマナ拘束は無視できないがそれを補うだけの性能が備わっていることは保障しよう。
巻物泥棒ほどではないがこいつも「とりあえずスルー」を出来なくさせる強制力があるのでジャイグロが疑似除去的に働くし、さらに賛美と組み合わせることで2:1交換も夢じゃない。贅沢を言うとクリーチャータイプが兵士だったらどんなに良かったか。もしこいつが兵士だったら青白が環境最強になっていた可能性がある。
青白の場合マナカーブの都合次第で3位まで上方修正をしてもいい。白黒の場合は素直に2マナで計上すると危ない。平地が7枚なら3.5マナくらいで考えた方が無難なので必然的に優先度が下がるが、それでも賛美のバックアップで中盤でも活躍する。白マナソースが10枚あれば充分2マナで計上できるだろう。
6位 神聖なる評決
ブロッカーをどかせないことから守りのカードと思われがちだが、こいつが本当に活きるのはこちらが攻めている場合だ。
守っている側が土地を4枚立てたままハンド4でターンをパスした時、まともな神経のプレイヤーなら神聖なる評決に対するケアを検討するだろう。
想像してみよう。相手のリリアナの影が暖かく見守る中、苛まれし魂が単騎で殴ってくる。あなたはスルーして1点をくらう。あなたが相手を牽制している間に相手は場を構築していく。このままではジリ貧だ。諦めてこちらも場の構築を始めるが不利な状況からさらに1ターンを棒に振ったことはあまりにも致命的。
これが攻める場合なら話は全然変わってくる。出遅れた相手が戦線を巻きなおそうと投入したカード、それが夜鷲だろうがネファロックスだろうがセラ天だろうが、返しのフルパンをスルーすることはできないだろうししたとしても無駄だ。神聖なる評決は相手の出鼻をくじくカードや相手の攻めを捌くカードではない。相手の反撃に蓋をするカードなのだ。
状況によってカードの強さは変わり、状況を保留する権利は常にダメージレースでイニシアチブを握る側にある。カードを一番強いタイミングで使う権利が欲しいなら、相手より先に、できるだけ強い力で相手を殴ることだ。
7位 +2/+4
賛美というシステムの関係上、攻める上で白は緑にくらべてジャイグロ系のスペルの需要が少ない。
では守る上でこいつが活きるのかというと、まぁ悪くはないが欲を言ってしまうと昔あった1マナのプロテクションを付けるインスタントの方が何倍も頼もしい。そもそも白は守りに回ることを前提にカードを選ぶよりは常に先に殴ることに全力を尽くすべきだ。
8位 戦飛びの鷲
赤白で5/4を飛ばすのは勝ちにつながるし、1回限りとはいえ巻物泥棒を飛ばすのも悪くない。
頑張っていいとこ探しをするとそんなところだろうか。普通に考えて3/3飛行フラッシュと比べると明らかに見劣りしてしまう。
スムーズな展開を考えると緑の4マナ4/2を飛ばすのが一番強そうに感じるが、そもそも白緑がいただけないという点と、緑なら総合力で蜘蛛が上だろという様々な突っ込みにより安住の地は赤白になるだろう。モグフランキーとは仲良くやれそうだ。
9位 0/4賛美
青白と白黒では安い割りにいい働きをする。勘違いして待遇改善を求めてきたら解雇だ。
10位 トークンばら撒き
古術師、2/3飛行、アンコの2倍ソウルワーデン、サイズが生物の数の騎士、レアの3/4先制と何かと相性のいいカードが多いので、それらが取れてるときはマナ域を考慮した上で7位まで上方修正を行なっていい。全体強化があるだけでは不十分だ。
●アンコモントップ5
1位 セラ天
リミテッドの基本を確認しよう。フィニッシャー>除去>基本パーツ
よってこいつは平和な心よりも強い。
2位 忘却の輪
プレインズウォーカーや装備品にも対応できる万能除去。擬似的な除去ではなく完全に世界から消えてくれるのでルーターや賛美持ちなんかも対処できる。平和な心よりも強いことは疑いようが無い。
3位 2/1プロ黒賛美
平和な心の次点。タダツヨパーツは言うことがなくて逆に困る。
4位 オドリックの十字軍
白とは思えない力強いサイズが魅力。
1/1飛行賛美とどちらを取るかは難しい問題だが、1/1飛行賛美は何枚あってもいいのでドラフト序盤の二択では1/1飛行賛美を優先して良いだろう。また、こいつがいるとトークンばら撒きの投入が正当化され、すると連鎖的に1マナ2/1飛行が検討対象として浮上し、兵士と騎士の枚数次第では2/1飛行がコモン4位タイまで上がってくるのも見逃せない。2/1飛行の採用の目安となる兵士&騎士の量のライン設定は、これは感覚に頼ってしまうのだが、俺は6枚をラインに取捨選択をしている(6枚は採用、5枚はアウト)
5位 賛美エンチャント
白の性質を体現したかのような攻撃時専用の超優秀カード。
自分のデッキがどれくらい攻めに特化しているかで強さが決まる。
2マナ以下の(充分な強さの)生物が7対以上取れているなら1/1飛行賛美よりも優先していい。
●レアトップ4
セラ天よりも優先するレアは以上の4枚だ。
1位 賛美天使
こっちのクレンコをリアニされた返しで出されたことがある。賛美つきのゴブリン大量生産して相手楽しそうだったよ。
2位 アジャニ
3マナにしてこの忠誠値設定は強い。
白緑の解説でボロクソに言ったが、上位二枚についてはMOだと商品価値的にどうせ取りきるので、緑単の状況から2-1で引いてしまったらその後の白の流れ次第では白緑になるのもなくはないだろう。リアルドラフトで緑をやっててこいつを引いたら、それまでの緑全部と比較してアジャニ1枚が勝らないかぎり横にいるラノエや3/3を取っていいし、仮にそれまでの緑がパッとしなかったとしても既に住み分けが済んだ後で緑から白への移動はかなりムチャだと思われるのでやはり大人しく横に譲って位置取りをよくしたほうが無難だと思われる。これがチームドラフトなら問題は単純。つべこべ言わずにカットだ。横に怨恨がある?うるさい、カットだ。
3位
3/4先制
意外と3体以上という条件は楽ではないので、こいつが取れたらトークンばら撒きを投入していい。
連鎖的に2/1飛行の採用が検討される点は十字軍と同じ。
3位
警備隊長
クローンされたことがある。相手ノリノリだったよ。
●PICK UP「安すぎるカード」
・コモン:2/4
こいつは安い。ものすごく安い。しかし3/3ビートをてこずらせるには充分な働きをしてくれるのは紛れも無い事実だ。
たしかに8ドラでこいつが入ってたら少なくとも位置取りは失敗だろう。しかし6なら馬鹿にせずに採用を検討していいレベルだ。
・アンコモン:刃の雨
MOでのこのカードの評価は効果の割りに安過ぎる。
青黒や赤黒、特に3/1速攻まで積んだアグロな赤相手にはきちんと仕事をするし、展開しながら構えやすいのもいい。
実際、2ターン目をリムソを構え、3ターン目にアジサシをキャストしながら白マナを立てて、相手の3/1速攻と苛まれし魂を一網打尽した経験が2度あるし、持っていれば討ち取れた瞬間はさらに何度かある。また同じように青黒相手に苛まれし魂とアジサシを一度に討ち取ることもあり、そういった働き振りと比較するとこのカードの安さは尋常ではないように感じる。
ゲーム序盤、盤面上の2:1交換はダイレクトにゲームの勝ちに繋がるし、1:1交換だとしてもテンポ的に割のいい取引だということを認識した上で、環境の生物のサイズを確認し、このカードのコストとテキストをもう一度確認して欲しい。少なくともデッキに入らない2マナ2/2バニラを惰性でピックするよりはこいつのカットを優先していいはずだ。
・レア:次元の浄化
重いカードを極端に嫌う風潮が一部のプレイヤーの中であるようだが、重かろうがシンボルがきつかろうがラスはラスだし、いくらテンポが云々言おうが今やっているゲームはリミテットなのだ。
勿論ハンドで腐る事もあるだろう。しかしコントロールを組めればそれ以上の頻度で勝ちに貢献するはずだし、そもそもコントロールを組めること自体のメリットを忘れてはいけない。コントロールを組むことを可能にするカードはごくごくまれにしかない。他者と違う評価軸でカードを取捨選択できるようになる潜在的なインセンティブは馬鹿にならないのだ。ちなみにこいつは装備品もプレインズウォーカーも流すので指輪などにハメ殺される心配が無くなるのも大きい。それまでのドラフトの方向や進行具合にもよるが平和な心の次点あたりが妥当な評価でないだろうか。
こんな感じで次回は青のカードを評価して行きたいと思います。
●コモントップ10
1位 平和な心
栄えあるコモントップは平和な心だ。異論は認めないし誰も異論を挟まないだろう。
組む色を選ばずド安定の白のコモン最優秀賞。白のコモンの中では頭一つ抜けている。
何せこの環境にはティムもヒーラーもタッパーもいなんだ。コンバットから取り除くことで解決しない脅威は賛美くらいのものだろう。
環境にはびこるオーライージーウィンに対処できる除去である点は特筆していい。
2位 1/1飛行賛美
こいつは強い。いつでも強い。
白単気味の対抗色デッキで1マナ2/1飛行を賛美するこいつは最高にクールだし、赤白のトークン戦略を取っているデッキですらマナ圏の問題からこいつの優先度が変わることはない。巻物泥棒を賛美してるときは「詐欺だな」とすら思えてくる。
3位 従者付きの騎士
ミスタータダツヨ。しかしマナ域が問題だ。青白では巻物泥棒賛美と競合することになるし、更に言うと賛美というシステムが重なって強さが累加していく性質なため、カードの強さでは劣る0/4賛美の存在がこいつの優先度を下げる要因になる。
意外なことに白黒ではこいつの優先度が青白の時よりも上がる傾向にある。理由は三つ。0/4に頼らずとも充分な賛美が用意できること、そしてアタッカーのサイズを1/3に設定する必要がないので、そこまで過度な賛美体制を敷くよりも、投げつける弾の質を上げることで勝ちに貢献できること、そしてただの賛美要因と違いこいつは守ったときの働きぶりが良いこと。攻めるにしろ守るにしろ質と量の問題を同時に解決してくれる秀才タイプだ。
4位 2/3飛行
他の環境でどうかはわからないが、青の4マナ域が残念になりがちなM13環境では2/3飛行というだけで充分な働きが期待できるし、こいつに付いたオマケは決して小さくない。3マナ域が充分に確保されているなら3位まで上方修正がかかるだろう。
青白のときは4マナを攻めるパーツで埋めるのが白黒よりも難しいので意識して取ってもいいかもしれない。
5位 2/2魂絆
白のコモンで賛美によるサイズアップの恩恵を最大限に活かせるのがこいつだ。
白白のマナ拘束は無視できないがそれを補うだけの性能が備わっていることは保障しよう。
巻物泥棒ほどではないがこいつも「とりあえずスルー」を出来なくさせる強制力があるのでジャイグロが疑似除去的に働くし、さらに賛美と組み合わせることで2:1交換も夢じゃない。贅沢を言うとクリーチャータイプが兵士だったらどんなに良かったか。もしこいつが兵士だったら青白が環境最強になっていた可能性がある。
青白の場合マナカーブの都合次第で3位まで上方修正をしてもいい。白黒の場合は素直に2マナで計上すると危ない。平地が7枚なら3.5マナくらいで考えた方が無難なので必然的に優先度が下がるが、それでも賛美のバックアップで中盤でも活躍する。白マナソースが10枚あれば充分2マナで計上できるだろう。
6位 神聖なる評決
ブロッカーをどかせないことから守りのカードと思われがちだが、こいつが本当に活きるのはこちらが攻めている場合だ。
守っている側が土地を4枚立てたままハンド4でターンをパスした時、まともな神経のプレイヤーなら神聖なる評決に対するケアを検討するだろう。
想像してみよう。相手のリリアナの影が暖かく見守る中、苛まれし魂が単騎で殴ってくる。あなたはスルーして1点をくらう。あなたが相手を牽制している間に相手は場を構築していく。このままではジリ貧だ。諦めてこちらも場の構築を始めるが不利な状況からさらに1ターンを棒に振ったことはあまりにも致命的。
これが攻める場合なら話は全然変わってくる。出遅れた相手が戦線を巻きなおそうと投入したカード、それが夜鷲だろうがネファロックスだろうがセラ天だろうが、返しのフルパンをスルーすることはできないだろうししたとしても無駄だ。神聖なる評決は相手の出鼻をくじくカードや相手の攻めを捌くカードではない。相手の反撃に蓋をするカードなのだ。
状況によってカードの強さは変わり、状況を保留する権利は常にダメージレースでイニシアチブを握る側にある。カードを一番強いタイミングで使う権利が欲しいなら、相手より先に、できるだけ強い力で相手を殴ることだ。
7位 +2/+4
賛美というシステムの関係上、攻める上で白は緑にくらべてジャイグロ系のスペルの需要が少ない。
では守る上でこいつが活きるのかというと、まぁ悪くはないが欲を言ってしまうと昔あった1マナのプロテクションを付けるインスタントの方が何倍も頼もしい。そもそも白は守りに回ることを前提にカードを選ぶよりは常に先に殴ることに全力を尽くすべきだ。
8位 戦飛びの鷲
赤白で5/4を飛ばすのは勝ちにつながるし、1回限りとはいえ巻物泥棒を飛ばすのも悪くない。
頑張っていいとこ探しをするとそんなところだろうか。普通に考えて3/3飛行フラッシュと比べると明らかに見劣りしてしまう。
スムーズな展開を考えると緑の4マナ4/2を飛ばすのが一番強そうに感じるが、そもそも白緑がいただけないという点と、緑なら総合力で蜘蛛が上だろという様々な突っ込みにより安住の地は赤白になるだろう。モグフランキーとは仲良くやれそうだ。
9位 0/4賛美
青白と白黒では安い割りにいい働きをする。勘違いして待遇改善を求めてきたら解雇だ。
10位 トークンばら撒き
古術師、2/3飛行、アンコの2倍ソウルワーデン、サイズが生物の数の騎士、レアの3/4先制と何かと相性のいいカードが多いので、それらが取れてるときはマナ域を考慮した上で7位まで上方修正を行なっていい。全体強化があるだけでは不十分だ。
●アンコモントップ5
1位 セラ天
リミテッドの基本を確認しよう。フィニッシャー>除去>基本パーツ
よってこいつは平和な心よりも強い。
2位 忘却の輪
プレインズウォーカーや装備品にも対応できる万能除去。擬似的な除去ではなく完全に世界から消えてくれるのでルーターや賛美持ちなんかも対処できる。平和な心よりも強いことは疑いようが無い。
3位 2/1プロ黒賛美
平和な心の次点。タダツヨパーツは言うことがなくて逆に困る。
4位 オドリックの十字軍
白とは思えない力強いサイズが魅力。
1/1飛行賛美とどちらを取るかは難しい問題だが、1/1飛行賛美は何枚あってもいいのでドラフト序盤の二択では1/1飛行賛美を優先して良いだろう。また、こいつがいるとトークンばら撒きの投入が正当化され、すると連鎖的に1マナ2/1飛行が検討対象として浮上し、兵士と騎士の枚数次第では2/1飛行がコモン4位タイまで上がってくるのも見逃せない。2/1飛行の採用の目安となる兵士&騎士の量のライン設定は、これは感覚に頼ってしまうのだが、俺は6枚をラインに取捨選択をしている(6枚は採用、5枚はアウト)
5位 賛美エンチャント
白の性質を体現したかのような攻撃時専用の超優秀カード。
自分のデッキがどれくらい攻めに特化しているかで強さが決まる。
2マナ以下の(充分な強さの)生物が7対以上取れているなら1/1飛行賛美よりも優先していい。
●レアトップ4
セラ天よりも優先するレアは以上の4枚だ。
1位 賛美天使
こっちのクレンコをリアニされた返しで出されたことがある。賛美つきのゴブリン大量生産して相手楽しそうだったよ。
2位 アジャニ
3マナにしてこの忠誠値設定は強い。
白緑の解説でボロクソに言ったが、上位二枚についてはMOだと商品価値的にどうせ取りきるので、緑単の状況から2-1で引いてしまったらその後の白の流れ次第では白緑になるのもなくはないだろう。リアルドラフトで緑をやっててこいつを引いたら、それまでの緑全部と比較してアジャニ1枚が勝らないかぎり横にいるラノエや3/3を取っていいし、仮にそれまでの緑がパッとしなかったとしても既に住み分けが済んだ後で緑から白への移動はかなりムチャだと思われるのでやはり大人しく横に譲って位置取りをよくしたほうが無難だと思われる。これがチームドラフトなら問題は単純。つべこべ言わずにカットだ。横に怨恨がある?うるさい、カットだ。
3位
3/4先制
意外と3体以上という条件は楽ではないので、こいつが取れたらトークンばら撒きを投入していい。
連鎖的に2/1飛行の採用が検討される点は十字軍と同じ。
3位
警備隊長
クローンされたことがある。相手ノリノリだったよ。
●PICK UP「安すぎるカード」
・コモン:2/4
こいつは安い。ものすごく安い。しかし3/3ビートをてこずらせるには充分な働きをしてくれるのは紛れも無い事実だ。
たしかに8ドラでこいつが入ってたら少なくとも位置取りは失敗だろう。しかし6なら馬鹿にせずに採用を検討していいレベルだ。
・アンコモン:刃の雨
MOでのこのカードの評価は効果の割りに安過ぎる。
青黒や赤黒、特に3/1速攻まで積んだアグロな赤相手にはきちんと仕事をするし、展開しながら構えやすいのもいい。
実際、2ターン目をリムソを構え、3ターン目にアジサシをキャストしながら白マナを立てて、相手の3/1速攻と苛まれし魂を一網打尽した経験が2度あるし、持っていれば討ち取れた瞬間はさらに何度かある。また同じように青黒相手に苛まれし魂とアジサシを一度に討ち取ることもあり、そういった働き振りと比較するとこのカードの安さは尋常ではないように感じる。
ゲーム序盤、盤面上の2:1交換はダイレクトにゲームの勝ちに繋がるし、1:1交換だとしてもテンポ的に割のいい取引だということを認識した上で、環境の生物のサイズを確認し、このカードのコストとテキストをもう一度確認して欲しい。少なくともデッキに入らない2マナ2/2バニラを惰性でピックするよりはこいつのカットを優先していいはずだ。
・レア:次元の浄化
重いカードを極端に嫌う風潮が一部のプレイヤーの中であるようだが、重かろうがシンボルがきつかろうがラスはラスだし、いくらテンポが云々言おうが今やっているゲームはリミテットなのだ。
勿論ハンドで腐る事もあるだろう。しかしコントロールを組めればそれ以上の頻度で勝ちに貢献するはずだし、そもそもコントロールを組めること自体のメリットを忘れてはいけない。コントロールを組むことを可能にするカードはごくごくまれにしかない。他者と違う評価軸でカードを取捨選択できるようになる潜在的なインセンティブは馬鹿にならないのだ。ちなみにこいつは装備品もプレインズウォーカーも流すので指輪などにハメ殺される心配が無くなるのも大きい。それまでのドラフトの方向や進行具合にもよるが平和な心の次点あたりが妥当な評価でないだろうか。
こんな感じで次回は青のカードを評価して行きたいと思います。
コメント
相対評価なので実用度バツグンなのはいつも通りで、
●PICK UP「安すぎるカード」
など、正にこんなトピックが読みたかったんだ、という感じで、
ほかの色も引き続きよろしくお願いいたします。
携帯から見る時用のブックマーク的コメントですいません。
青について書きました。ちょっと面倒くさくなってきたのはヒミツです。